24.築木館跡 つきのきだてあと
10世紀後半〜11世紀前半頃(『新青森市史』資料編1考古)
館跡は築木館集落の北にあって、北は野内川、南・西を大辺田貝沢に挟まれた河岸段丘上に遺構はあります。
近世後期の紀行家・菅江真澄は寛政8年(1796)4月20日、「槻木館といふに至る、建武のむかし、隅田の小太郎なにがしの柵のあととてあり」(『すみかの山』)と南北朝期の館跡の伝承を採集しています。
館の東側に二重の堀を持つ単郭の城館で、南に広がる集落との関わりが深かったものとみられています。なお、発掘調査は現在まで行われていないようです。
制作:青森市民図書館歴史資料室
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