2.内真部館跡
 うちまんぺだてあと



年代

鎌倉末〜室町前期

解説

鎌倉時代末期、元亨2年(1322)〜嘉暦3年(1338)の「安藤氏の乱」の当事者のひとり、安藤五郎三郎季久(改名後又太郎宗季)の居館であるとみられています。内真部館を本拠とする季久家(安藤五郎家)は文永5年(1268)以前の安藤惣領家で、同年の蝦夷反乱で安藤五郎が戦死したことを受けて、惣領が西浜を本拠とするおなじ安藤一族の季長家(安藤又太郎家)に移ったのを、再び安藤五郎家に惣領を回復すべく両者が争ったのが「安藤氏の乱」の一側面であったとみられます。
ただ、この内真部館は平時の居館であって、有事の際には西方丘陵の自然地形を利用した山城(内真部山城)を城塞とした可能性が高いといいます。

場所


制作:青森市民図書館歴史資料室